〜フライトシム厨房〜

雑食フライトシマーがお気楽に味見するブログ 

2009.07.10[金] DCS: Black Shark 続き

前回の続き。
回転翼機の飛行特性については知識が浅いので、はたしてフライトモデルがどれくらい
リアルなのかは判断できないが、ここまで各部が作りこまれている以上、フライトモデルも
相当に作りこまれていると考えるのが妥当だろう。
ヘリのフライトモデルの出来が今ひとつで、実機ヘリパイですら飛ばすのが難しいという
MSFSのヘリの場合、頑張ってトライしたものの結局マトモに飛ばせなかった記憶がある。
しかしこのシムは、もちろん固定翼とは違うクセがあるにしても素直な特性で、これなら
訓練次第で普通に飛ばせる感触を得た。 Googleさんで検索していて、たまたま見つけた
実機のヘリパイロットの方のblogでこのシムを絶賛していて、戦闘部分は一切さわらずに
普通にヘリのよくできたシミュレータとして飛ぶだけで楽しんでいるそうなので、やはり
かなりリアルな挙動なのだろうと判断する。

Ka-50 はカモフ設計局が得意とする同軸反転ローターによりテイルロータが不要なシステムに
なっているが、そのかわり速度域や飛行姿勢が大きく乱れた場合に上下の作動中ブレードが
接触し、破損する事故が起こるリスクがある。普通のヘリの実機でも見れば分かるが、
ローターブレードは結構ビョヨンとしなるようになっているから、状況次第でそのような事故は
簡単に発生し得る。このシムはそれもシミュレートしている。

イージーな操作で過剰な姿勢をとったり、あるいは(こっちのほうが多いが)コレクティブを
不注意に過剰に操作したりすると警報音が鳴り始め、それを放置あるいはリカバーしきれ
ないと突然コントロール不能となって墜落する。
例えばインスタントアクションで飛び始めたら、コレクティブを急に上げるとか下げるとかして
警報がなり始めたところで外部ビューに切り換え([F2]から[F4]キーあたり)、そのまま
サイクリックを上下に揺すって姿勢をフラつかせると簡単に再現でき、ブレードがバキっと
折れてパーツがバラけて飛んでいく様子を眺められる。何も知らない最初は、この現象を
ミサイルに撃たれたのかと思ったのだが、調べたらつまりそういうこと(ブレード破損)だった。



このシムをインストールして最初に苦労したのは、ロケットの発射でもヘリの操縦方法でもなく
実はジョイスティックの軸設定だ。
ロシア製シムはシム自体の出来は素晴らしいのに、GUI等の出来がもう一つな事が多く、
残念ながらこれもまた例外ではないようだ。まあIL-2あたりから見るとかなりマシに見えるから
今後に期待だろう。
ジョイスティック関連の設定はオプション画面のCONTROLSのタブを選んだ画面で設定できる。
‥と、ここまではごく普通で、迷うことは何もない。
次に軸を選んで設定するわけだが、ここでどう操作しても軸割り当てができるような画面に
ならないので困り果ててしまった。
英文PDFマニュアルをみたり、DCSのWikiを見て色々やっていてやっと気がついた。

デフォルトで画面上のカテゴリ選択リストボックスが ALL になっているが、これがクセもので
ALL といいながら、実はアナログ軸は表示されていないのである。
結局カテゴリ選択を Axis Commands にすることで、軸だけをまとめたカテゴリが表示され
希望の設定をすることができた。

DCS Option CONTROLS

この割当操作も、実際に軸に名前を割り当ててみないと、本当はどの軸が割り当てられたか
その軸を操作してみるまで分らない(理解しにくい表現だと思うが実際にやってみれば、
何を言っているかすぐわかる)。
正直いってかなり使い勝手は悪い。ただし、設定それ自体は軸反転はもちろん、デッドゾーンや
センシビリティカーブの設定等かなり細かく設定できるから機能そのものは非常に優れている。
まさにロシアンクオリティである。


とりあえず具体的なミッションシナリオをはじめる前に、各部の機能や操作を確認したり
勉強したりするために、ミッションタスクが一切ない、いわゆるフリーフライト的な
シチュエーションが欲しくなるが、このシムではそれに相当するものがない。
(インスタントゲームではいきなり戦闘になってしまうし、TRAININGではただ説明を
見てるだけで、自分では操作できない)
しかし、このあたりはミッションエディタを使うことで解決できる。
つまりミッションエディタで何にもないマップに自機だけを配置すればよい。

DCS Editor Map

メインメニューからEDITORを選び、マウスホイール操作でマップ内の空港ちかくを
適当に拡大する。
左のアイコンからヘリを選び、滑走路付近を適当にクリックして配置する。
配置したらSKILL を Player に設定する。これでプレイヤー操作の機となる。

配置した Ka-50 を Takeoff from parking と設定するとコールドスタートになり
(つまりエンジン始動から自分でやらないといけない)、
Takeoff from runway と設定するとエンジンは始動済み、すぐ離陸できる状態で
開始できる。

配置した Ka-50 の兵装等はペイロードアイコンでペイロード画面を呼び出して
設定できる。
DCS Editor Payload

設定が終わったら適当な名前でセーブし、FLY MISSION でプレイできる。
しばらくはこれで遊んで勉強の日々が続きそうだ。というか、この自作の
フリーフライトシチューエションが異常に楽しい。
エンジン始動シークエンスを勉強するだけでもやりがいがあり、自分で
エンジン始動から離陸まで出来たときには、よーしこれで実機のKa-50 を
動かせるぞ!!というアブない錯覚すら覚えたほどだ。

ちなみに今日の勉強の成果はこのとおり。
DCS Acidente!!!

着陸に失敗して前脚だけがボッキリ折れてしまった。
地面をこすったとき分解したパーツが向こう側に散らばっているのが見える。
ダメージモデルも非常によく出来ていて感心してしまう。
うまく(?)地面へ接触すると、ランディングギアのタイヤをバーストさせることも
出来た(スクーリンショットを取り損ねた)

戦闘一切なしで、ただ普通にヘリシムとして飛ばすだけでもすごく楽しい
おすすめの一品です。

2009.07.09[木] DCS: Black Shark …ロシア語で考えるんだ!

昨年の暮れ頃からダウンロード販売が始まり、コアなシムマニアの間ではそれなりに話題に
なっていた「DCS: Black Shark」の日本語パッケージ版が某家電量販店で売っているのを
見かけたので、買ってみた。
DCS Package(JP)

もやはフライトシム一時の黄金期の勢いはすっかり衰えて、あのMicrosoftでさえ
Flight Simulatorシリーズの開発チームを解散してしまう昨今にあって、
ハードコアフライトシム界を牽引しつづけているのがロシア製のフライトシムである。

なぜロシアでは、このような一部のコアファンにしかウけなさそうな(従って商売的に
モトを採るのが難しそうな)シムを生み出し続けることができるのか?
元ソ連の航空力学の専門職、あるいはパイロット職であった人々が、新生ロシア経済の
勃興の時期にゲーム業界の人材として流入し、彼等が西側の商業原理のみでは
なかなか維持が難しいハードコアなシムを生み続けている原動力になっているらしい、
っていうホントかウソか分からない話がある。
このDCS: Black Shark をインストールしプレイした後では、そんな眉つばなウワサも
本当らしく思えてくるから不思議だ。


このシムは、カモフ設計局の攻撃ヘリコプターKa-50 Black Sharkを、現在のPCに
可能な限界レベルと思えるぐらいのリアルさでシミュレートするハードコアシムだ。
Black Shark はロシアで名付けた海外向けのKa-50の英語の愛称で、ロシア内では
同じ意味をもつロシア語の名前「Черная акула」の名で呼ぶ(呼ぶって
どう呼ぶのか?? そこはロシア語で…)。
Ka-50 ついて参考: Wikipedia記事

このシムは2つのモードがあり、ひとつはシューティングゲーム風に簡単に操作できる
ゲームモード、そしてもう一つが本来のモードであるシミュレーションモードである。
しかし「本来の」という表現はあくまでも私等のようなシム馬鹿野郎達にとってであって、
最初にインストールする際にはデフォルトでゲームモードONとなるインストール設定と
なっているので注意する。つまり普通はゲームモードがデフォということになっている
らしい。といっても、間違ってゲームモードでインストールしてしまったとしても、
後でオプション画面で簡単に変更できるからそこまで気にしなくても良い。
私はプレイしてないが、ゲームモードではいわゆるシューティング挙動にちょっと
シム風味を足したような中間的な挙動になるらしい。

メインメニュー画面:
DCS Main Menu

パッケージを見かけてつい衝動的に買ってしまったのだが、正直このシムの場合
(というか最近のハードコアシムはほぼすべてだけど)日本語パッケージを買った意味は
あんまり無かったかもしれない。
というのは、日本語マニュアルはゲームモードの簡単な解説くらいだけしかなく
シミュレーションモードの説明は英語PDFを読め、となっており、しかも日本語マニュアル
の最後あたりにダメ押しのように「シミュレーションモードについてはサポートの対象外と
させていただきます」と書いてある。
パッケージにも同様なことが書いてあって、もちろんそれは知ってて買っているからいい
ものの、本来の本編(※)であるシムモードは一切サポートしない、ってのはどうなんだ?と
疑念も感じないでもないがフライトシム冬の時代にあって、曲りなりにも普通に量販店で
流通してくれていることに感謝するべきなのだろう。
それに英語パッケージ版のドル価格と比較してそれほど上乗せした値段でもないので、
一昔前しばしば見られたような日本代理店が楽してボッたくり、というわけでもない。
ようするにフライトシム冬の時代だからしょーがないのだ。
(※)ちなみに大元の発売元自体がこれをシューティングゲームとして売るつもりらしいので
  要するに我々フライトシム馬鹿が変わり者なだけの話であることは心に留めよう…



今のところ他の機種のヘリ、固定翼機等はAIモデルとして出現はするが、プレイヤーが操作
することはできない。今後の予定として、製作元からA-10A, AH-64A の追加機体リリースの
アナウンスはある。
つまりこのシムは、今のところ Ka-50 一機種でしかプレイできないという実にストイックな
内容なのだが、凡作のフライトシム一本の搭乗可能機体全部合わせたより遥かに濃い密度で
Ka-50 一機種が恐ろしく作りこまれているから一機種しか操縦できないことは何の問題にも
ならない。それどころかこのシムに組み込まれたKa-50 の機能のすべてを正しく理解し、
飛ばしてそれなりに戦闘操作ができるようになるだけでも相当の勉強量が必要だろう。
なにしろ、コールドスタート(エンジンOFFからエンジン始動し離陸可能状態へもっていく)
を行うだけでも、5分〜6分はあるTRAININGシナリオで解説されている手順を正しく把握
しなければならない。
もちろん私は実機のKa-50に触れたことさえ無いので、本物と同じかどうか検証できる能力は
ないが、起動シークエンスの解説を読むと、たぶん実機と同じ操作を実装しているんだろうなー
という印象は受ける。

ちなみにコクピットは言うまでもなく3Dコクピットであり、ほとんどのボタン、スイッチ類は
マウスによるクリックで操作が可能だ。これらスイッチ操作のほとんどにショートカットキーの
割当があるが、SHIFT, ALT, CTRL, を左右別々に装飾キーとして使って割当てた膨大な数の
キーリストなので、ぶっちゃけ重要なキー以外は、苦労して覚えるよりマウスでクリックして
操作するほうが早い。

参考:Youtube で見つけたDCSコールドスタートシークエンス動画

エンジン始動だけでこれだけの操作がある(全部がエンジンのための操作ではないけど)
もちろんエンジン始動をスっとばしていきなり離陸や飛行中からプレイすることも可能だ。

たとえば、メインメニューの真ん中にあるインスタントアクションを選択すれば、いきなり
飛行中から接敵のシチュエーションで始められる。コンバットシムではよくあるシステムだが
この「インスタント」のゲームですら実際にプレイしようとすると全く「インスタント」
ではない事に気がつく。というのは、兵装システム等も完璧なまでに、実機さながらに
作りこまれているからKa-50 の兵装システムをある程度理解していなければ戦闘はおろか、
単に目標をロックして兵装を発射することすらままならない。
各兵装のスペック等もすべて実機同様に作りこまれているため、例えば機関砲でさえも規定の
高度、目標までの距離要件があり、ただボヤっと適当にトリガーを引いても発射すらしない。
簡単な射撃ですら照準システムの概略をある程度は理解しないと全く手も足もでないだろう。
‥とかなんとか偉そうに上から目線で語っているけど要するにすべて私の実際のプレイ体験の
話です(苦笑)
販売元があえてゲームモードを付帯させ、デフォルトモードとした理由はわからないでもない。


Ka-50 にはGPSを利用したナビゲーションシステムとしてABRISと呼ぶ表示装置がコクピット
正面右側にある。これがオフになっているときにモニタ左側の下のスィッチをONにすると
システムが起動するが、この時のブート画面がちょっと面白い。
Boot ABRIS
BIOS がちゃんとあって、しかもCPUは486DXらしい。15年くらい前のDOS/V でも積んで
いるのだろうか…ちなみに、西側でも軍用機に搭載されるコンピューターシステムは結構
古いことが多いので、現実に実機のKa-50もこうなのだろうと思う。
そもそもKa-50自体の設計が80〜90年代であるし、また特に必要や不具合がない限り
搭載機材をアップデートすることよりも枯れて安定している、あるいは安価だとか軽量だとか
いうことが要求されるのだろうと思う。


長くなりそうなので、続きます…
次はフライトモデルなどのインプレッションです。

2009.05.03[日] X-Plane 9 の iPhone/iPod touch 版があることは知ってはいたが、正直侮ってました

XP9 iPhone - title -

最近 iPod touch を購入したので、早速 X-Plane 9 の iPhone/ iPod touch 版を買ってみた。
というより X-Plane 9 を携帯したくて iPod touch を買った、というべきかもしれない(苦笑)

Austin Meyer(X-Planeのメイン開発者)からのしつこい熱心な宣伝メールでその存在を
知ってはいたものの、FSXなどよりは軽いとはいっても、それなりにマシンパワーを必要とする
X-Plane9 をモバイルマシンで動作させるにはかなり簡素化しないと無理だろうと思っていたので
それほど注意は払ってなかった。
しかしある時、ふと思い立って調べてみたところフライトシムとしてかなり本格的な出来らしい
ということが分かり、そうなるとフライトシムバカ野郎の私は居てもたってもいられなくなり、
どうしても試しプレイしてみたくなった。ところが、マニアックなアプリである本アプリは
そこらの電気店に展示してある iPhone や iPod touch にはインストールされているはずもなく
また周囲の知人友人に iPhone を持ってる人は居なかった。
仮に持っていたとしても当人に興味のないアプリを無理にインストールしてくれ!と頼み込むわけ
にも中々いかないだろう。

…で、touch を買ったわけである。このところ iPhone はかなりお安い価格で販売キャンペーンを
張っているが、そもそもアプリ(それも特定アプリ)にしか興味がなかったので、一括で買えば
それで終わりな iPod touch(しかも一番安い8GBモデル)を敢えて選択。後で分かったが
結果的にこれは正解だった。というのは、iPhone の現行モデルと、iPod touch の現行モデルでは
(電話やGPSの機能は別として)ハードウェアスペック的にはほぼ同等だが実はCPUのクロックに
微妙な違いがあり、touch のほうがごく僅かに速いのである。言うまでもなくフライトシムに
おけるCPUパワーのアドバンテージはかなり重要だ。iPhone/iPod touch はモバイル用としては
高性能のGPUを搭載しているとは言うもののPCなどに比べるとCPUに対する負荷は強めと考え
られるので、ちょっとでもCPUパワーが多いのは有り難い。

というわけで、買ったばかりのピカピカの touch のカッチョイイGUIを一通りいじくり倒して
おもむろに飽きてきたところでさっそく X-Plane9 をAppStore にて購入。¥1200という値段は、
iPhoneゲームアプリとしてはやや高めの設定と思われるが、フライトシムバカ野郎にとっては
もちろん非常に安い。
なお、iPhone/iPod touch 用のX-Plane 9は、小型機中心のX-Plane, エアライン専用の
X-Plane AIRLINER, 軍用機のX-Plane EXTERME, エアレースモード搭載のX-Plane RACING,
ヘリコプタ専用の X-Plane HELICOPTER などとカテゴリ別に複数のアプリに分割されていて、
各々¥1200 にて販売されている。おそらくこれはボッたくるため容量的な問題を解決するため
と推測され、 iPhoneアプリとして見るとこの価格と販売方式は一見するとボッたやや高め
の値段に感じるが、フライトシムバカ野郎にとっては、リーズナブルな価格で自分に必要な
ユニット単位でチョイス可能というメリットがあり、非常によく考えられていると言える。

ちなみに、先日のNYハドソン河での不時着事故直後には¥200(ぐらいだったと思うが)で、
そのシチュエーションだけを再現するバージョンの X-Plane 9 が売られていてバカ売れ
してたようだ。Austin Meyer、なかなか商売上手である。
さっさと買っておけば良かったのだが、気がついたときには AppStore から消えていた。
ハドソン河不時着アプリが消えたのが、どこかからのクレームの類いなのか、それとも単に
時期が終わったからなのかは分らない。



では、さっそくプレイしてみよう。

アプリを起動するとPC版X-Planeでもお馴染みのオーストリア・インスブルック空港 LOWI 08
にて独特のデザインのシーラスヴィジョン単発ジェットでの離陸可能な状態になる。アプリの
起動には15秒程度かかるが、それ以外の操作ではほとんど待ち時間やカクつきなどなく極めて
スムースで良好な操作レスポンスが得られる。組み込みの6つのシーナリー(インスブルック、
ハワイ、アラスカ、南カリフォルニア、サンフランシスコ、Desert-sky CA)の切り替え時には
起動時と同等の待ち時間が発生するところを見ると、起動で最も時間を喰ってるのはシーナリの
読み込みと考えられる。

シーナリはモバイルマシン用のフライトシムとしてはかなりのクォリティではあるが、残念ながら
建物や木など立体オブジェクトの類いは一切なく、その点からするとかなり寂しい見た目ではある。
しかし迂闊にオブジェクトを実装したがために、フレームレートが下がってしまっては、滑らかで
リアルな操作感を楽しむ X-Plane シリーズの本筋から外れてしまうので、ここは敢えてバッサリ
切ってしまっていると思われ、またそのコンセプトは正しいと思う。

XP9 iPhone - on runway -

iPhone/iPod touch のアプリではお馴染みの傾きセンサーを使ってエルロンとエレベータを、
スクリーン左をタッチして上下にスライドしてスロットル、右をタッチしてスライドでフラップ
そしてブレーキやギア等はタッチするボタン状のGUIにて操作する。

最初は傾きをうまくコントロール仕切れずに、墜落したりアサッテの方向にいってしまうが、
PCのフライトシムをプレイしている人は30分程度プレイしていれば、慣れることが可能と思う。

視野モードの切り替えや、設定などは上部にあるアイコンをタッチして行う。
残念ながらコクピットビューでは前方視界固定で左右や後ろなどを確認することができない。
インターフェイスの設計上難しいのかもしれないがここはVer.アップで対応してもらいたい部分だ。

XP9 iPhone - setting -

設定画面では、マップの確認、離着陸空港の選択、シーナリーや航空機の選択、重量設定、時刻
雲量、定常風、タービュランス、マルチプレイヤーの設定等が行え、モバイル用としては十分に
本格的なフライトシミュレータシステムを備えていることが分かる。
マルチプレイヤーは WiFi経由で実装されているので、touch でもプレイ可能だ。
(誰か一緒に飛びませんか?)

傾きセンサの調整(Set のタブ)も出来るようなので、どうしても操作が難しい場合はここを
調整してみると良いかもしれない。

私が購入したのはベーシックユニットの X-Plane9 なので小型機を中心に6機種が選択できる。
XP9 iPhone - Columbia 400 -
XP9 iPhone - Piaggio Avanti -

時刻や雲量設定の変更によって、当然ながらヴィジュアルも美しく変化する。

XP9 iPhone - rainy situation -
XP9 iPhone - dawn situation -


フライトモデル部分は、モバイル用に簡略化などはされておらず、ほぼPC版と遜色のない
リアルな応答を楽しむことが出る。フレームレートもきわめて良好だ。
驚くことに、PC版ではお馴染みの揚力線表示機能もちゃんと実装されていて、アイコン
(一見グライドパス表示っぽいやつ)をタッチして表示をトグルできる。

XP9 iPhone - show aero dynamic -

これを見てもきっちり空力演算をやっているのがわかる。

コクピットビューの計器はHUDのみで3Dコクピットはないが、そのかわり表示切換えの
コクピットのアイコンをタッチすると、コクピットパネルを参照することができる。
この際にシミュレーションは続行しているため、ポーズアイコンをタッチして一旦ポーズ
してからコクピットに切り替えると良い。もちろんポーズせずにIFRの練習をしてもいい。

計器類は省略されてはいるが、ゲーム的な簡素化は一切なく由緒正しいシム・スタイルの
航空計器である。ラジオ周波数を設定すればVORもちゃんと機能する。
コクピットの機種ごとの作り込みはないが、一応機種の特徴にあわせていくつかの
タイプがある。

XP9 iPhone - cockpit panel #1 -

XP9 iPhone - cockpit panel #3 -

やや大型の機には簡易オートパイロットもついている。右端のAP スイッチをONにすると
エンゲージしてその瞬間のピッチとロールを維持しようとする。
HOLD を ON にすると高度を、HDG を ON にすると磁方位を(従って水平維持しようとする)
そして ATHR で ON にした瞬間の IAS (対気速度)を保持する。
いずれも ON した瞬間の値を入力とし、手動で値を入力する手段はないようである。
(私が知らないだけかもしれないが)

XP9 iPhone - cockpit panel #2 -

モバイルでプレイするには既に充分すぎるほどのシム・システムを備えたX-Plane9ではあるが、
敢えて希望を言うなら、PC版の優れた部分の一つであるリプレイ機能は欲しかったところだ。
恐らくメモリ状況の苦しいモバイルシステムでは、実装が難しかったのかもしれない。



買う前は侮っていただけに、ここまで本格的な出来とは想像していなかった X-Plane 9 iPhone版。
電車の中でも飛んでないと気が済まないフライトシムバカ野郎にはオススメのアプリです。
(実際にやるとかなりアホっぽいのでおすすめしませんが‥)

これ以外にもiPhoneアプリには飛びモノ系でなかなか面白いのがあるのでいずれ紹介しようと思う。

ところでモバイル版故に、マップは普通にちょこっと遊ぶには十分広いが、広大とまではいかない。
例えば設定画面のマップ表示でも端っこが途切れてしまっているが、そこまで飛んでみたら
どうなるのか?と素朴な疑問が浮かび、実際にやってみた。

XP9 iPhone - end of would -

残念ながら背中に地面を背負った象のようなものは居なかったようだ。

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Author:fsgikocat
雑食性フライトシム馬鹿

MSFS, X-Plane, FGFS, IL-2、
民間、軍用、レシプロ、ジェット
カジュアル系、ハードコアシム。
フライトシムならどんなジャンルも
好き嫌いなく幅広くやります。
しかし個々のジャンルそれぞれの
知識は浅いです。

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